*アスペくん(保育所時代・後編)
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、
息子の保育所時代の続きです。
前編はこちら↓
保育所に入所して2年目。
私は運動会や発表会のイベントが嫌で嫌で仕方なくなっていました。
他のお友達が楽しそうに走ったり踊ったりしているのに、息子は参加しない。
「がっかり」と「不安」はどんどん積み重なり、育児に自信がなくなっていきました。
初年度から息子をみてくれていた優しい担任の先生が引き続き面倒をみて下さっていたので、事あるごとに相談しましたが、
「お母さん、きっとこれから成長するからもう少し様子をみてみましょう!」
そんな会話を何度か交わし、2年目も終わりました。
そして3年目。
担任の先生は変わらなかったので、安心して息子を預けることができました。
が、彼は相変わらずマイペースで、みんなに合わせようとはせず、気が向いた時だけお友達の輪の中に入るような感じでした。
来年は小学生。このままで大丈夫だろうか…。
そう思った私は、意を決して先生に
「先生!息子の発達が心配です。小学校でみんなと同じように座って授業を受けられるとは思えないんです。どこか相談機関を紹介してもらえませんか?」
と、お願いをしました。
先生は涙を流して、私のことを抱きしめてくれました。
「ママからそう言ってもらえるのをずっと待ってたの。保育所側から発達相談を勧めることってなかなかできなくて。他の先生達も○○ちゃん(息子の名前)とママを心配してます。一度保育所に専門の先生を呼んで、きちんとみてもらいましょうね。」
そうか…保育所の先生達は‘お宅のお子さんは発達障害かもしれませんよ’なんて言えないもんね。
私がもっと前に具体的に伝えるべきだったんだ、と反省しました。
そこからあれよあれよと話は進み、
病院や市の相談機関、療育センターに通うことになりました。
病院の何度目かの診察で、
彼がADHDの要素も持ち合わせたアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)であることを告げられました。
前にも書きましたが、
私はショックを受けることは全くありませんでした。
育て方のせいではないこと。
これが彼の個性であること。
むしろ、それがわかってなんだか救われた気分でした。
やるべきことはひとつ。
私が彼をできる限り理解する。
できる事、できない事、
得意なこと、苦手なこと、
全て把握して周囲に伝えていくしかない!
そう決意して
小学校入学まで必死に動きました。
講演会に行ったり、本を読んだり、
カウンセリングを受けたり。
目指せ!息子攻略!
まさにそんな気持ちでした。
こんな状況でゲーマーの血が騒ぐとは(笑)
あっという間に冬が過ぎ、
涙、涙の卒園式。
安心だった保育所から
不安いっぱいの小学校へ。
お世話になった先生方に感謝の気持ちを伝え、
私達は次のステージへ進みました。
読んで下さってありがとうございました♪